・フタロシアニンなどπ-共役化合物の新規合成による光吸収・蛍光色素の開発 ・機能性無機・有機複合化合物(錯体)の開発

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ハンダ マコト
半田 真
教授
学部等
総合理工学部
物質化学科
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SDGs 4 質の高い教育をみんなに 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
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産業分野

  • 製造業 / 化学工業

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研究分野

  • ナノテク・材料 / 無機・錯体化学 / 分子磁性、フタロシアニン
研究キーワード
フタロシアニン,π-共役化合物,無機・有機複合化合物

研究概要

以下の3つのテーマで研究を行っている。

1)ランタン型二核錯体は、二核内に金属-金属結合が生成するために、特異な電子状態を有している。二核錯体を集積することで、磁性や電気伝導性などにおいて得意な性質を持つ新規化合物の開発に関する研究を行っている。
2) フタロシアニンは,拡がったπ共役系により近赤外領域 (680 nm)に特徴的な光吸収帯を持つため、太陽電池の色素やがん治療の光線力学療法 (PDT)などへの応用が期待されているが、溶媒への溶解性が低いため、その潜在能力が十分発揮されていない。フタロシアニン環の周辺に様々な置換基を導入し、有機溶媒の他、水にも可溶な機能性フタロシアニンの開発に取り組んでいる。
3) 金属イオンを一つの分子内に集積した多核錯体は、金属イオン1つでは観測されなかった性質が発現する。例えば、常磁性金属イオンを複数個分子内に並べると、低温で磁石となることがある。金属イオンを集積する配位子を工夫することで、様々な構造の多核錯体を合成し、磁性や触媒作用などで新たな機能性を創出することを目的に研究を行っている。

アピールポイント

分子設計に基づき、無機・有機複合体(錯体)を新規開発する研究に長年携わってきた。低温で磁石となるランタン型ルテニム(II,III)二核の集積型化合物、両親媒性フタロシアニン錯体や反強磁性と強磁性相互作用を分子内に含む四核銅(II)錯体などを開発した。海外の研究者との共同研究も多数行ってきている。

特許情報