河川,湖沼のリン負荷に関する研究,及び有機微量元素分析に関する研究

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エガワ ミチコ
江川 美千子
助手
学部等
総合理工学部
物質化学科
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https://researchmap.jp/m-ega
SDGs 6 安全な水とトイレを世界中に 14 海の豊かさを守ろう
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産業分野

  • 公務(他に分類されるものを除く) / 地方公務
  • 学術研究,専門・技術サービス業 / 学術・開発研究機関

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研究分野

  • 環境・農学 / 環境動態解析
  • 環境・農学 / 環境負荷、リスク評価管理
  • 環境・農学 / 環境影響評価
  • ナノテク・材料 / 分析化学 / 有機微量元素分析,ヘテロ元素,同時定量
研究キーワード
リン負荷,河川・湖沼,溶出機構,懸濁粒子,形態別無機態リン,CHN分析,ヘテロ元素,同時定量法

研究概要

 島根県東部に位置する宍道湖(本研究の対象水域)では時折アオコが発生するが,その要因の一つに湖底からのリンの溶出が挙げられ,この解決には堆積物中のどのような形態のリンが湖水に回帰し,そのリン起源はどこにあるのか,系統的に調べる必要がある。本研究は,新規に開発した「形態別無機態リンの連続分画定量法(江川ら,2017)を用い,特に出水時の斐伊川から宍道湖に流入するFe型リンに着目し,それが湖底に堆積した後,湖底で生成される硫化水素と反応しリン酸イオンを溶離する一連の生物・化学的プロセスの実態解明を目的としている。
 また,有機化合物の確認や構造決定は,これまで炭素,水素及び窒素分析が重要な役割を果たしてきたが,近年機能性有機素材が多用されるようになるにつれて,他のリンやハロゲン等のヘテロ元素の精密な分析の重要性が増してきている。そこで本研究ではCHNコーダーを利用し,C,H,N,P,ハロゲン同時定量法の開発を検討している。この方法が確立されれば,1つの試料からCHN分析値と同時にヘテロ元素の定量値が得られるので,貴重なサンプルの消費量が少なくて済む利点がある。
 

アピールポイント

「形態別無機態リンの連続分画定量法」(江川ら,2017)を用いることで,斐伊川から宍道湖のリンの生物・化学的プロセスの実態が解明でき,それは他の流域においても応用可能で,新たな水質保全対策の提言に向けて検討する。 2021年度は島根県からの委託を受け受託研究を行った。

特許情報