ストレス環境の影響や教育プログラムの効能などを認知科学や脳科学の観点から評価することができます

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ミナモト タケヒロ
源 健宏
准教授
学部等
人間科学部
人間科学科
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個人URL
https://researchmap.jp/minamoto-t
SDGs 3 すべての人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに
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産業分野

  • 教育,学習支援業 / 学校教育
  • 教育,学習支援業 / その他の教育,学習支援業
  • 生活関連サービス業,娯楽業 / その他の生活関連サービス業

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研究分野

  • ライフサイエンス / 基盤脳科学
  • ライフサイエンス / 認知脳科学
  • 情報通信 / 知能情報学
  • 人文・社会 / 教育学
  • 人文・社会 / 実験心理学
研究キーワード
ワーキングメモリ,記憶,注意,脳波,時系列データ分析

研究概要

わたしたちは,新聞の記事を読んで理解したり,為替レートを踏まえて日本円に計算し直したりすることができますが,このような複雑な認知作業には,ワーキングメモリが関わっています。ワーキングメモリには,今この瞬間,意識されているモノゴトが保持されています。しかしながら保持できる情報量には限りがあるため,不必要になった情報は開放し,必要な情報を取り入れる作業を時々刻々と調整する必要があります。子供やお年寄りではこの調整がうまくできないため,複雑な認知作業に困難を示すと考えられています。また,統合失調症をはじめとする精神疾患患者の方でも,ワーキングメモリのはたらきに支障が見られることが繰り返し報告されています。私は,このワーキングメモリを支える脳の仕組みを解明すべく,これまで研究に取り組んでまいりました。島根大学では,脳波計や光トポグラフィ技術を用いて,ワーキングメモリと関わる脳部位や生理学的指標の特定に注力しています。将来的には,ワーキングメモリのはたらきを補助する環境の整備や支援教育プログラムの開発につなげたいと考えています。

アピールポイント

当研究室では,認知機能を計測する心理課題や生体情報を計測する装置が揃っておりますので,カスタマーの心理・生理学的状態に対する製品やサービスの効能の評価に関心のある企業様との連携が可能です。また,生理学データから心理状態を推定する機械学習モデルを共に開発していただける研究者の方を探しております。

特許情報