水生脊椎動物の生理学

ヤマグチ ヨウコ
山口 陽子
助教
学部等 |
生物資源科学部
生命科学科
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SDGs |
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産業分野
- 漁業 / 水産養殖業
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研究分野
- ライフサイエンス / 形態、構造
研究キーワード
ホルモン系,魚類,進化,生理学
研究概要
生命誕生から40億年、今や地球上のあらゆる場所に生物が暮らしています。我々ヒトを含む脊椎動物は、体内の恒常性を常に一定に保つ高度なしくみを発達させることにより、様々な環境に適応・進出してきました。私は特に「水やイオンのバランスを保つしくみ(体液調節機構)」に興味を持ち、その起源と進化を明らかにすべく、最も原始的な脊椎動物とされるヌタウナギで研究を進めています。
我々の体液は、大雑把に言えば、海水の1/3濃度の塩水です。体液組成を一定に保つため、鰓や腎臓が水やイオンの出し入れを調節しており、さらに複数のホルモンがこれらの器官を支配しています。このようなしくみは、一体いつ・どのように獲得されたのでしょうか?私が研究対象とするヌタウナギは、脊椎動物としては例外的に、体液調節をしないとされています。まさに「生きた化石」と呼ぶべき重要な生物なのですが、基本的に深海性で捕獲が難しいため研究が遅れています。この点について、実は島根県は全国有数のヌタウナギ漁獲地で、研究に関して世界でも稀な地の利を備えているのです。今後研究を推進し、いずれは島根県を「ヌタウナギ研究の国際拠点」にしたいと考えています。
我々の体液は、大雑把に言えば、海水の1/3濃度の塩水です。体液組成を一定に保つため、鰓や腎臓が水やイオンの出し入れを調節しており、さらに複数のホルモンがこれらの器官を支配しています。このようなしくみは、一体いつ・どのように獲得されたのでしょうか?私が研究対象とするヌタウナギは、脊椎動物としては例外的に、体液調節をしないとされています。まさに「生きた化石」と呼ぶべき重要な生物なのですが、基本的に深海性で捕獲が難しいため研究が遅れています。この点について、実は島根県は全国有数のヌタウナギ漁獲地で、研究に関して世界でも稀な地の利を備えているのです。今後研究を推進し、いずれは島根県を「ヌタウナギ研究の国際拠点」にしたいと考えています。
アピールポイント
これまでに、軟骨魚類(サメ・エイ)、ティラピア、ヤツメウナギなど様々な魚類を対象に研究を行ってきました。飼育実験をはじめとするwetな手法のほか、データベース解析や大規模遺伝子解析などdryな手法も用います。