新規化合物等の神経細胞毒性評価および神経変性疾患モデルにおける改善効果の評価

ワタナベ セイジ
渡邊 征爾
准教授
学部等 |
医学部
医学科
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研究キーワード
アルツハイマー型認知症,筋萎縮性側索硬化症,細胞毒性評価
研究概要
認知症の大部分を占めるアルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症のような神経変性疾患には、現在までのところ、有効な治療薬が極めて限られており、新規治療薬のニーズが高い。このため、神経細胞保護作用をもつ化合物は神経変性疾患の治療薬候補としてのシーズとなり得る。そこで、新規化合物等が神経細胞保護作用を有するかどうかを、神経系の培養細胞(Neuro2aなど)や神経変性疾患のモデルマウスを用いて評価する。例えば、病因タンパク質を過剰発現する培養細胞に化合物を添加した場合の生存率変化や活性酸素種の産生量等を比較するほか、モデルマウスではローターロッドによる運動機能評価やモデルマウスの生存期間の比較を実施する。
アピールポイント
上記の手法を用いた国際共同研究により、エブセレン類縁体が神経細胞保護機能を有し、筋萎縮性側索硬化症の治療薬候補となりうることを見出して報告している(Amporndanai, Watanabe et al. eBioMed 2020, Watanabe et al. Sci Rep 2024)。