環境中の生体高分子(DNA・RNA・タンパク)を利用した革新的な生物モニタリング技術の開発と実用化に向けた研究

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タカハラ テルヒコ
髙原 輝彦
准教授
学部等
生物資源科学部
生命科学科
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個人URL
https://researchmap.jp/read0139242
SDGs 13 気候変動に具体的な対策を 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう
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産業分野

  • 漁業 / 漁業(水産養殖業を除く)
  • 漁業 / 水産養殖業
  • 学術研究,専門・技術サービス業 / 学術・開発研究機関
  • 教育,学習支援業 / その他の教育,学習支援業

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研究分野

  • ライフサイエンス / 生態学、環境学
  • 環境・農学 / 環境影響評価
  • 環境・農学 / 自然共生システム
  • ライフサイエンス / 水圏生産科学
  • ライフサイエンス / 動物生理化学、生理学、行動学
研究キーワード
河川・湖沼,環境DNA,希少種,重要水産資源,絶滅危惧種

研究概要

生物の減少を食い止め、保全し、そして、持続可能な利用を実現するためには、まずは、どこにどんな生き物がどのくらい棲んでいるのかを知る必要があります。環境DNA技術は、水の中に溶け出た生物の排泄物などに由来したDNA(環境DNA)の情報を調べることで、水生生物などの生息状況(在不在や生物量)を簡便に評価できます。この技術は、野外では水などのサンプルを採取するだけなので、生物の直接捕獲などの従来の調査方法に比べて、環境負荷がほぼなく、低コストで高パフォーマンスを実現するSDGsに相応しい技術であると考えています。そこで私たちはこれまでに、ヤマトシジミやニホンウナギなどの重要水産資源やオオサンショウウオやタガメなどの絶滅危惧種の生息状況を明らかにしてきました。このような生物分布などに関する基礎情報を蓄積するとともに、地元自治体の環境調査への利用や持続可能な資源管理の実現に向けた取り組みを進めています。また近年では、環境中のRNAやタンパクにも着目して、水サンプルなどから対象種の生理状態や成長ステージなどを特定する新たな技術開発にも着手しています。

アピールポイント

これまでに、宍道湖漁業協同組合、瑞穂ハンザケ自然館、しまね海洋館アクアス、島根県水産技術センター、松江市水産振興課、隠岐ジオパーク推進機構、奥出雲・邑南町教育委員会(敬称略)などとの協力関係を構築してきました。これらの取組みは目に見える形で成果が出てきており、地元山陰への貢献の手応えを感じています。

特許情報