森林の物質動態、森林土壌の水質形成、土壌動物の機能

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フジマキ レイジ
藤巻 玲路
助教
学部等
生物資源科学部
環境共生科学科
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SDGs 13 気候変動に具体的な対策を 15 陸の豊かさも守ろう
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産業分野

  • 農業,林業 / 林業

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研究分野

  • ライフサイエンス / 森林科学
  • ライフサイエンス / 生態学、環境学
  • ライフサイエンス / 植物栄養学、土壌学
研究キーワード
森林渓流; 森林土壌; 渓流水質; 窒素循環; 土壌動物; 土壌構造; 有機物分解

研究概要

・森林の渓流水質の評価
森林の公益的機能の1つに水質調整の機能があげられます。これは、雨が降り森の中を通過する際に、大気汚染物質が除かれて清浄な水として渓流に流出する作用です。しかし森林が不健全であれば渓流水質は悪化します。私は、森林がどの様な状態であれば水質調整機能が保たれるのかを明らかにすることを目的として研究しています。

・森林施業と窒素循環
人工林の間伐は育林上の重要な森林施業の1つですが、過度の伐採は水質を悪化させます。伐採が過度にならないように注意深く計画された間伐林で窒素の動きを調べたところ、地下水への窒素流出が抑制される傾向が明らかになりました。これは、適切な森林施業が水質調整機能の維持に寄与することを示唆しています。

・土壌動物による土壌健全性への評価
土壌中の物質動態に、土壌動物相がどの様に関わっているのかを研究しています。私は、ミミズやヤスデなどの大型の土壌動物が土壌構造を改変し、炭素蓄積や窒素動態に大きく寄与していることを明らかにしてきました。土壌の持つ機能の健全性には土壌動物の多様性が強く関わっていることを示しています。

アピールポイント

・過去の共同研究実績:水源林の土壌の健全性に関わる研究に携わり、特に土壌の窒素循環と渓流への窒素流出の評価を行いました。

特許情報