松本 健一(マツモト ケンイチ) MATSUMOTO Ken-ichi

学部等/職名

総合科学研究支援センター 教授
Interdisciplinary Center for Science Research

学科・講座等

総合科学研究支援センター 生体情報・RI実験部門

専門分野

ライフサイエンス / 病態医化学

ライフサイエンス / 進化生物学

ライフサイエンス / 細胞生物学

ライフサイエンス / 分子生物学

ライフサイエンス / 機能生物化学

専門分野キーワード

細胞外マトリックス、プロテオミクス解析

研究テーマ

(1) 細胞外マトリックスから細胞内への情報伝達機構の分子細胞生物学的研究 (2) エーラス・ダンロス症候群の病態解析 (3) プロテオミクス解析の手法を用いての心血管疾患の網羅的包括的解析
(1) 細胞外マトリックス・テネイシンX(TNX)の反接着作用に関与するシグナル伝達機構の解明  テネイシンX(TNX)は、テネイシンファミリーに属する450 kDaの分子量を持つ巨大な細胞外マトリックス(ECM)糖タンパク質である。本研究では、TNXの持つ細胞接着能を調べ、TNX上に細胞が置かれた時に惹起される細胞内のシグナル伝達機構の解明を目指している。 (2) テネイシンファミリーの心血管疾患への関与の解明  これまでに、テネイシンファミリーのメンバーは心血管疾患への関与の可能性が報告されてきた。興味深い例としては、テネイシン(TNX)は血管内皮増殖因子VEGF-Bと結合し、TNXとVEGF-Bの共存下では、VEGF-Bのみの存在下に比べ、血管内皮細胞の増殖を促進させることが明らかとなり、TNXは血管形成に関与するテネイシンファミリーのメンバーであることが明らかとなった。また、他のメンバーであるテネイシンC(TNC)もアテローム性動脈硬化の粥状隆起や、上行大動脈瘤において、高発現が報告されている。また、血管の石灰化は胎生期の骨形成を模倣する過程と理解されているので、骨形成過程に関与することが知られているテネイシンW(TNW)の血管石灰化への関与も興味が持たれる。テネイシンファミリーの心血管疾患への関与を、プロテオミクス的手法により、網羅的包括的に探る。
研究分野:分子生物学,細胞生物学,機能生物化学 (国内共同研究) 2009年 ~

ホームページURL

http://www.med.shimane-u.ac.jp/CRLHP/index.htm

取得学位

農学博士 (課程) 筑波大学 分子生物学

学部・大学院教育

[専門教育]

[大学院教育]

論文等指導

修士論文等の主指導 1 名

博士論文等の主指導 1 名

留学生の指導(学部・大学院、学年を問わない)正規生 1 名

留学生の指導(学部・大学院、学年を問わない)非正規生(半年以上) 0 名

留学生の指導(学部・大学院、学年を問わない)非正規生(半年未満) 0 名

教育改善

個人の改善[ミクロFD]

論文(論文等)

1. 「Incorporation of tenascin-C into the extracellular matrix by periostin underlines an extracellular meshwork architecture」 Isao Kii, Takashi Nishiyama, Minqi Li, Ken-ichi Matsumoto, Mitsuru Saito, Norio Amizuka, and Akira Kudo J. Biol. Chem. vol.:285 No.:3 2028-2039頁 学術雑誌 2010年 キーワード:tenascin-C, periostin
2. 「Serum tenascin-X strongly binds to vascular endothelial growth factor」 Taichi Ishitsuka, Tomoki Ikuta, Hiroyoshi Ariga and Ken-ichi Matsumoto Biol. Pharm. Bull. vol.:32 No.:6 1004-1011頁 学術雑誌 2009年 キーワード:serum, tenascin-X, VEGF
3. 「Tenascin-X induces cell detachment through p38 mitogen-activated protein kinase activation」 Shinpei Fujie, Hiroshi Maita, Hiroyoshi Ariga, and Ken-ichi Matsumoto Biol. Pharm. Bull. vol.:32 No.:10 1795-1799頁 学術雑誌 2009年 キーワード:tenascin-X, p38, cell detachment

学会・シンポジウム等の主催

1. 第65回日本生化学会中国四国支部例会 役員,その他 2024年
2. 第2回日本エーラスダンロス症候群研究会 座長・司会 2021年
3. 第2回日本エーラスダンロス症候群研究会 その他 2021年
4. Scientific Meeting on the Rarer Types of Ehlers-Danlos syndromes. その他 2019年
5. 第36回国立大学法人生命科学研究機器施設協議会 実行委員長等,コーディネータ,座長・司会 2018年

外国人研究者の受入、海外大学学生招へい事業

1. 学生 人数:2人 (2023年度)

国際共同研究・外国出張

1. Editorial: Ehlers-Danlos Syndrome: from bedside to bench. Ehlers-Danlos Syndromeについての国際雑誌の取り纏めをした。 役割:研究
2. Ehlers-Danlos Syndrome: from bedside to bench. 学術雑誌Front. Genet.における、Ehlers-Danlos Syndromeについての総説の編集 役割:研究