法文学部 社会文化学科
准教授
Faculty of Law and Literature Department of Socio-cultural Studies
社会文化学科
0852-32-6168
1984年04月
人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史 / イギリス近代史
人文・社会 / 史学一般 / アーカイブズ学
人文・社会 / 図書館情報学、人文社会情報学 / ライブラリーサイエンス
アーカイブズ理論、記録管理論、イギリス近代史
市民参加による自治体公文書の評価選別に関する理論的・実践的研究
情報化が進む現代社会において、現在および将来の市民による民主主義的な統治をいかに実現し、証拠に基づく意思決定を行っていけるかは極めて重要な課題である。特に、縮減社会に直面する諸地域においては、自律的な住民間での合意形成がより一層求められてきているが、そうしたより良い自治活動を行っていくための基礎的資源として自治体公文書がある。しかし、日本の多くの自治体では、行政活動を検証するための市民の知的共有資源である公文書を保存していくための「評価選別」と
いう営為が適切になされているとは言い難い。そこで、本研究では、自治体公文書の評価選別に関して、先進的な取り組みを行っている国内外の自治体の事例を調査・検討し、地方自治体における住民参加型評価選別を実施するためのベストプラクティス・モデルを提示することを目指す。
研究分野:政治学
(国内共同研究) 2021年 ~ 2023年
修士(文学) (課程) 福岡大学 西洋史
修士(ライブラリーサイエンス) (課程) 九州大学 アーカイブズ学
博士(ライブラリーサイエンス) (課程) 九州大学 その他(アーカイブズ学)
[専門教育]
[大学院教育]
卒業論文等の指導 2 名
1. | 「レコードキーピングにおいて世界を先導するオーストラリアの革新―それを支えた人々、出来事、環境―」 エイドリアン・カニンガム著、大木悠佑、大西智子、清原和之、下重直樹訳 『アーカイブズ学研究』 No.:38 38-58頁 学術雑誌 2023年 6月 ISSN:1349578X |
2. | 「【研究ノート】自治体公文書の評価選別に関する現状と課題ー公文書館等設置自治体へのアンケート調査からー」 清原和之、毎熊浩一、小林准士 『社会文化論集』(島根大学法文学部紀要 社会文化学科編) No.:19 47-65頁 2023年 3月 |
3. | 「アーカイブズ学の公共性と専門知のあり方ーコミュニティとの協働と調査研究への問いー」 清原和之 『資料と公共性ー2022年度研究成果報告書』科学研究費補助金(挑戦的研究(萌芽))「国際化、情報化環境における歴史資料の公共的利活用と管理に関する基礎的研究」 12-21頁 研究会,シンポジウム資料等 2023年 3月 |
4. | 「レコードキーピング/アーカイビングとその担い手に関する理論的研究ーレコード・コンティニュアム理論からのアプローチー」 清原和之 博士論文(九州大学) 全:105頁 その他 2023年 3月 |
5. | 「つながりのなかにあること/つながりをつくることー情報管理専門機関と専門職の新たな役割ー」 清原和之 「資料と公共性:2021年度研究成果年次報告書」 105-108頁 研究会,シンポジウム資料等 2022年 3月 |
6. | 「島根大学における大学院課程アーカイブズ学分野の紹介ーアーキビスト養成に向けた課題と展望ー」 清原和之 『記録と史料』 No.:32 73-77頁 学術雑誌 2022年 3月 |
7. | 「オーストラリア先住民の〈記憶の管理〉実践から、アーカイブズ学の諸概念を再考する」 清原和之 『アーカイブズ学研究』 No.:34 15-39頁 学術雑誌 2021年 6月 |
8. | 「スー・マケミッシュほか編著、安藤正人ほか訳『アーカイブズ論ー記録のちからと現代社会ー』」 清原和之 アーカイブズ学研究 No.:33 97-105頁 その他 2020年 12月 |
9. | 「菅豊/北條勝貴編著『パブリック・ヒストリー入門ー開かれた歴史学への挑戦ー』」 清原和之 九州歴史科学 No.:48 53-68頁 その他 2020年 12月 |
10. | 「イギリスにおける情報管理専門職(アーキビスト/レコード・マネジャー)の現代的変容」 清原和之 「資料と公共性:2019年度研究成果年次報告書」 85-96頁 その他 2020年 3月 |
1. | 対話型アーカイブズによる新たな「島嶼の知」の創出に基づく島嶼地域科学の体系化 最終報告書 琉球大学 島嶼地域科学研究所 全:240頁 180-193頁 琉球大学島嶼地域科学研究所 2023年 5月 |
2. | 島根大学大学院アーカイブズ学分野設置の背景と認証アーキビスト養成プログラムの紹介 小林准士, 清原和之 No.:84 国立公文書館 2022年 5月 |
1. | 「島根大学大学院認証アーキビスト養成プログラムの紹介」 清原和之 東北大学認証アーキビスト養成コース開設記念シンポジウムーアーカイブズ専門職拡充と大学の役割ー 2022年 12月 |
2. | 「資料情報管理における公共性と協働ー専門職と専門知を再考するー」 清原和之 「資料と公共性」総括研究会(九州大学) 2022年 8月 |
3. | 「自治体公文書の評価選別に関する現状と課題」 清原和之 山陰研究交流会 2022年 2月 |
4. | 「島根大学における大学院課程アーカイブズ学分野の設置とアーキビスト養成について」 小林准士、清原和之 日本アーカイブズ学会・2021年度第1回研究集会 2021年 9月 |
5. | 「「オーストラリア先住民の〈記憶の管理〉実践から、アーカイブズ学の諸概念を再考する」」 清原和之 日本アーカイブズ学会2020年度大会企画研究会 2020年 11月 |
1. | 日本アーカイブズ学会 委員 2016年~ 2022年 |
2. | 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 調査・研究委員会 委員 2021年~ 2023年 |
1. | アーカイブズ学研究 委員 |
1. | アーカイブズカレッジ講演会「松江に文書館ができたなら」 分類:講演会 役割:講師 対象者:一般市民,地方公共団体等,学生 人数:30人未満 「アーカイブズって何だろう?文書館ってどんなところ?」と題して、主に、松江市文書館の構想やその機能・役割等について、講演を行った。 主催者:人間文化研究機構国文学研究資料館 実施場所:松江市市民活動センター 2022年 10月 ~ 2022年 10月 |
2. | 出雲高校・令和4年度「PDGzセミナー」 分類:出張講義 役割:講師 対象者:学生 人数:30人未満 「アーカイブズって何だろう?アーキビストってどんな職業?」と題して、講義を行った。 主催者:島根県立出雲高等学校 実施場所:出雲高校 2022年 12月 ~ 2022年 12月 |
3. | 令和4年度中国・四国地区文書館等職員連絡会議 分類:講演会 役割:講師 対象者:地方公共団体等 人数:30~100人未満 中国・四国地区の公文書館等自治体職員向けに、「これからの評価選別と電子公文書の管理・保存に向けて」と題して、講演を行った。 主催者:島根県公文書センター 実施場所:サンラポーむらくも 2022年 11月 ~ 2022年 11月 |
4. | アーカイブズ学における「対話」とは何か 分類:公開講座 役割:講師 対象者:大学教員 人数:30人未満 琉球大学島嶼地域科学研究所の「対話型アーカイブズ事業」に関する助言、および、講演の実施。 主催者:国立大学法人琉球大学島嶼地域科学研究所 実施場所:オンライン 2021年 10月 ~ 2021年 11月 |
5. | 出雲高校・令和3年度「PDGzセミナー」 分類:出張講義 役割:講師 対象者:児童・生徒 人数:30人未満 出雲高校の1年生向けに、「アーカイブズとは何か―資料を適切に整理・保存するための考え方と方法―」と題して、講義を行った。 主催者:島根県立出雲高等学校 実施場所:出雲高校 2021年 11月 ~ 2021年 12月 |
6. | ヨーロッパ史学演習ⅩⅢ、ヨーロッパ史学研究ⅩⅢ 分類:学外非常勤講師 役割:講師 対象者:学生 人数:30人未満 本講義では、「アーカイブズ管理の歴史と現在」と題し、歴史学研究と密接に関わるアーカイブズ学の視点から、近代から現代にかけての資料管理の理論的展開を概観する。特に、資料と主体との関係に着目し、資料管理を担うのは誰か、資料を遺し、伝えていく営みに専門職とともに市民はいかに関与しうるか、という問題に関して、近年のパブリック・ヒストリーの議論も参照しつつ、「資料と公共性」の観点から検討する。 主催者:国立大学法人九州大学 2020年 2月 ~ 2020年 2月 キーワード:アーカイブズ、資料管理、パブリック・ヒストリー |
1. | 松江市文書館(仮称)基本計画検討委員会 役職:委員 主催者:松江市 2024年 3月 ~ 2024年 3月 |
2. | 島根県情報公開・個人情報保護審査会 役職:委員 主催者:島根県総務部総務課情報公開室 2023年 4月 ~ 2024年 3月 |
3. | 島根県情報公開・個人情報保護審査会 役職:委員 役割:その他 主催者:島根県総務部総務課情報公開室 2022年 4月 ~ 2023年 3月 |
4. | 島根県情報公開・個人情報保護審査会 役職:委員 役割:講師・指導 主催者:島根県 2021年 4月 ~ 2022年 3月 |