検索システムTOP 島根大学TOP 検索システムTOP 産学連携TOP 生涯学習TOP

研究者情報

基本情報
Basic Information
教育活動
Educational Activities
研究活動
Research Activities
社会貢献
Social Contribution
 
 
ページを印刷

廣冨 哲也(ヒロトミ テツヤ) HIROTOMI Tetsuya

お問い合わせ

学部等/職名

総合理工学部 知能情報デザイン学科 教授

学科・講座等

知能情報デザイン学科 

専門分野

ライフサイエンス / 医療福祉工学

情報通信 / ヒューマンインタフェース、インタラクション

専門分野キーワード

福祉情報工学

研究テーマ

The Seating Sensor Research Project: Using Accelerometers to Measure Involuntary Movements for the Assessment of Improved Function due to Postural Support for Individuals with Neurological Motor Impairments
研究分野:メディア情報学・データベース,リハビリテーション科学・福祉工学 (国際共同研究) 2010年 ~

加速度センサを用いた不随意運動解析によるユーザインタフェース適応技術
肢体不自由者は、日常生活活動と生活の質を向上させるため、意思伝達や環境制御を支援するソフトウェアおよびハードウェアを使用する。これらの操作は個人の身体機能に応じた入力機器を介して行うが、脳性麻痺、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症等は不随意運動が頻出するため、それでもなお誤操作が多く出現する。アクセシビリティおよびユーザビリティの高い支援システムの開発には、個々人の特性に応じて適切なユーザインタフェースを提供することが必要である。本研究は、不随意運動による誤操作の低減を目指し、複数の身体部位の加速度データと操作履歴の解析により、不随意運動を鑑別し、その結果に基づいてユーザインタフェースを適応する技術を開発する。
研究分野:メディア情報学・データベース (個人研究) 2009年 ~ 2010年

障害者向け高度意思伝達支援システムの研究開発
言語の表出・受容が困難な障害者の意思伝達を支援するシステムの研究開発を目的とする。本システムの実現には、機器操作から伝達するメッセージの提示まで、各段階において、個別のニーズを把握し、ユーザインタフェース及びコンテンツの適応を行う必要がある。研究代表者は、昨年度までに多面的なユーザインタフェースを構築する「Multifaceted User Interface(MUI)」技術について研究開発を行った。本年度は、意思伝達支援の各段階にMUI技術を適用した。MUI技術では、適応に特異情報を用いる。特異情報は、利用者固有の情報であるプロファイル情報、ユーザの現在の活動や活動履歴に関する動作情報、場所情報、時聞情報、活動を行う動機に関する理由情報、および使用機器等の手段・方法に関する情報の少なくとも一つから構成される。まず、肢体不自由者に一般的に利用されているオートスキャン入力において、選択肢の位置及びユーザの操作履歴(反応時間、エラー等)から走査の時間間隔を推定し、入力の待ち時間を適応する手法を開発した。次に、場所・時間情報、過去の発話履歴、及び音声認識により捕捉する会話相手の発言内容(文型、単語等)を利用して意思伝達時に提示する選択肢の絞込みと入力回数の低減を行う手法を考案し、一部を実装した。選択肢として提示する単語は、その意味を表現する一つ以上のビューから成る「マルチメディア単語」である。特異情報に応じてビューを切り替えることにより、ユーザの能力・文化に応じたコンテンツを提示することができる。これらの単語を主語、述語、時間、場所、理由・条件、方法の観点で構造化したものを「マルチメディアヒエログリフ」と呼び、その意味を表す日本語や中国語の文等を組み合わせて提示する手法を開発した。さらに、肢体不自由児を対象としたユーザビリティテストを実施し、テストを行った事例においてMUI技術の有用性を確認した。
研究分野:メディア情報学・データベース (個人研究) 2006年 ~ 2007年

発達障害児の意志受容を支援するコミュニケーションエイドの研究開発
コミュニケーションエイド(以下、エイド)とは、主に話し言葉による意思伝達が困難な障害児・者の表出支援を行う福祉機器であり、障害児・者が線画や写真および文字を選択することで入力した単語群を音声出力するシステムを指す。しかし、発達障害である自閉症やアスペルガー症候群を有する障害児は、神経心理学的検査により「見て答えること」に比べ、「聞いて答えること」の発達が遅れていることが明らかになる場合が多く、理解を促進させるために、可視化した会話内容を適切なタイミングで障害児に提示することが必要となる。本研究では、音声認識した内容を解析し、会話に含まれる単語群を「いつ」「どこで」等の5W1Hの観点で分類・可視化することで発達障害児の意思受容を支援するエイドを開発する。障害児の理解促進と主な会話相手である保護者や特別支援学校・学級教員の負担軽減の側面からユーザビリティを評価する。
研究分野:メディア情報学・データベース,リハビリテーション科学・福祉工学 (個人研究) 2009年 ~ 2009年

グループ回想法支援システムの構築
研究者らは,ひとつの共有空間の上で全員が情報を共有できるとともに,各人の状態に合わせて提示内容が適宜自動的に調整される適応型インタフェース「e-思い出」の開発を目指し,連携して活動を進めてきた.これまでの研究から,高齢者へのサポートの重要性は言うまでもなく,加えて,そういった高齢者のケアを行なうスタッフの支援が急務であることを認めるに至った.本研究では,高齢者のQoL(生活の質)を向上し,更には介護予防への移行促進を目指し,情報技術を活用したグループ回想法支援システムについて研究する.回想活動への参加者の取組状況をシステムが把握し,その結果に基づいて話題が活性化するよう,参加者に提示する資料の選択や進行管理,履歴記録をシステムが支援する.高齢者への直接的な効果の他,回想活動に従事するスタッフの作業負担の軽減と技能向上,高齢者の家族の介護負担軽減を図り,医療費や介護保険給付費の軽減などへと相乗効果を生むことが期待できる.
研究分野:リハビリテーション科学・福祉工学 (国内共同研究) 2008年 ~ 2010年

取得学位

博士(コンピュータ理工学) 会津大学